危険物取扱者 乙種第4類「消火の理論」の練習問題(7問)
危険物取扱者 乙種第4類の「消火の理論」(基礎的な物理学及び基礎的な化学)から7問を収録しています。答えの下に解説があるので、間違えた理由をその場で確認できます。
過去の試験問題の転載や言い換えではなく、試験科目と法令・技術の内容から当サイトが独自に作成した問題です。
消火の理論では何が問われる?
消火は燃焼の三要素と連鎖反応のどれかを断つこと。除去・窒息・冷却・抑制の4つの原理と、消火剤ごとの効果、火災の区分との適応が中心。
消火の理論で間違えやすいのはどこ?
泡は窒息で、電気設備の火災には使えない。水・強化液は棒状では電気設備に使えず、霧状なら使える。水は第4類には霧状でも不適、強化液は霧状なら適応。絵表示の地色は普通火災が白、油火災が黄、電気火災が青。
消火の理論をくわしく知るには?
消火の4つの原理と、水・強化液・泡・二酸化炭素・ハロゲン化物・粉末の効果、火災の区分と消火器の適応を、法令の表に沿ってまとめます。
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消火の方法と、主に利用している消火の原理の組合せとして、誤っているものはどれか。
- ガスこんろの火を、ガスの元栓を閉めて消す:除去消火
- 燃えている木材に水をかけて消す:冷却消火
- アルコールランプにふたをかぶせて消す:窒息消火
- 油の火災を泡で覆って消す:除去消火正解
- ハロゲン化物消火剤で燃焼の連鎖反応を止める:抑制消火
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誤っているのは「油の火災を泡で覆って消す:除去消火」です。泡で液面を覆うのは、酸素の供給を断つ窒息消火です。除去消火は、元栓を閉めてガスを止めるように、可燃物そのものを取り去る方法です。ハロゲン化物による抑制消火は、燃焼の連鎖反応を化学的に止めるもので、負触媒効果とも呼ばれます。
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消火器に表示する火災の区分と、絵表示の地色の組合せとして、正しいものはどれか。
- 普通火災(A火災):黄色
- 油火災(B火災):黄色正解
- 電気火災:白色
- 普通火災(A火災):青色
- 油火災(B火災):青色
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正しいのは「油火災(B火災):黄色」です。消火器の技術上の規格を定める省令は、絵表示の地色を普通火災用は白色、油火災用は黄色、電気火災用は青色と定めています。油火災用の絵表示は、黄色の地に赤い炎と黒い可燃物です。電気火災は試験対策の本ではC火災とも呼ばれ、青地に黄色の閃光で示します。
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危険物の規制に関する政令の別表第五で、第4類の危険物の火災に適応するとされていない消火器はどれか。
- 霧状の強化液を放射する消火器
- 泡を放射する消火器
- 二酸化炭素を放射する消火器
- りん酸塩類等の消火粉末を放射する消火器
- 霧状の水を放射する消火器正解
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適応するとされていないのは「霧状の水を放射する消火器」です。第4類の危険物の多くは水より軽く水に溶けないので、水をかけると水に浮いたまま流れて燃え広がるおそれがあり、水は棒状でも霧状でも適応しません。強化液は霧状なら抑制の効果もあり、第4類に適応します。泡・二酸化炭素・粉末は、窒息や抑制の効果で油の火災を消します。
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危険物の規制に関する政令の別表第五で、電気設備の火災に適応するとされていない消火器はどれか。
- 泡を放射する消火器正解
- 霧状の強化液を放射する消火器
- 二酸化炭素を放射する消火器
- ハロゲン化物を放射する消火器
- 炭酸水素塩類等の消火粉末を放射する消火器
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適応するとされていないのは「泡を放射する消火器」です。泡は水を多く含んで電気を通しやすく、消火する人が感電するおそれがあります。強化液や水は、霧状にすると粒が分かれて電気が伝わりにくくなるため、霧状なら電気設備に適応します。二酸化炭素・ハロゲン化物・粉末は電気を通しにくく、電気設備に使えます。
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消火剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 水は比熱と蒸発熱が大きいので、冷却の効果が大きい。
- 強化液はアルカリ金属塩類等の水溶液で、凝固点が−20℃以下なので寒い場所でも使いやすい。
- 二酸化炭素は電気をよく通すので、電気設備の火災には使えない。正解
- 二酸化炭素を閉め切った室内で大量に放出すると、人が酸欠になるおそれがある。
- りん酸塩類等の粉末消火剤は、普通火災・油火災・電気火災のいずれにも適応する。
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誤っているのは「二酸化炭素は電気をよく通すので、電気設備の火災には使えない」です。二酸化炭素は電気を通しにくい気体で、電気設備の火災に適応します。消火の効果は主に窒息で、閉め切った室内では人も酸欠になるおそれがあります。りん酸塩類等の粉末は、別表第五で建築物・電気設備・第4類のいずれにも適応するとされており、正しい記述です。
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アルコールやアセトンのような水溶性の液体の火災に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 普通の泡消火剤を使えば、泡が液面を覆って確実に消火できる。
- 棒状の水を大量にかけるのが最も効果的である。
- 水溶性の液体の蒸気には燃焼範囲がないので、窒息消火はきかない。
- 水で薄めても、液体の引火点は変わらない。
- 水に溶ける液体は普通の泡をこわしてしまうため、水溶性液体用の泡消火剤を使う。正解
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正しいのは「水に溶ける液体は普通の泡をこわしてしまうため、水溶性液体用の泡消火剤を使う」です。普通の泡は水溶性の液体に触れると泡の水分が液体に溶け込んでこわれ、液面を覆えません。そこで耐アルコール泡とも呼ばれる水溶性液体用の泡を使います。水で薄めると蒸気が出にくくなって引火点は高くなるので、引火点が変わらないという記述も誤りです。
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消火の原理に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 燃焼の三要素のうち、2つ以上を取り除かなければ火は消えない。
- ハロゲン化物や粉末の消火剤には、燃焼の連鎖反応を断ち切る抑制の効果がある。正解
- 窒息消火は、燃えている物の温度を下げて消す方法である。
- 冷却消火は、空気中の酸素の濃度を下げて消す方法である。
- 除去消火は、消火剤で可燃物の表面を覆って空気を遮る方法である。
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正しいのは「ハロゲン化物や粉末の消火剤には、燃焼の連鎖反応を断ち切る抑制の効果がある」です。燃焼は熱で生じた活性な物質が次々に反応を続けることで保たれ、抑制消火はこの連鎖を化学的に止めます。三要素は1つ取り除けば燃焼は続きません。酸素濃度を下げるのは窒息消火、温度を下げるのは冷却消火で、表面を覆って空気を遮るのも窒息消火です。
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