危険物取扱者 乙種第4類「特殊引火物・第1石油類・アルコール類」の練習問題(14問)
危険物取扱者 乙種第4類の「特殊引火物・第1石油類・アルコール類」(危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法)から14問を収録しています。答えの下に解説があるので、間違えた理由をその場で確認できます。
過去の試験問題の転載や言い換えではなく、試験科目と法令・技術の内容から当サイトが独自に作成した問題です。
特殊引火物・第1石油類・アルコール類では何が問われる?
ジエチルエーテル・二硫化炭素・ガソリン・アセトン・メタノール・エタノールなどの引火点・発火点・燃焼範囲・比重・水溶性と、二硫化炭素の水没貯蔵のような個別の注意が問われます。
特殊引火物・第1石油類・アルコール類で間違えやすいのはどこ?
アセトンの−20℃、二硫化炭素の発火点90℃のような数字を別の物質に付け替えた選択肢に注意します。アセトアルデヒド・酸化プロピレン・アセトン・アルコール類は水溶性で、アセトンは沸点56℃のため特殊引火物ではありません。
特殊引火物・第1石油類・アルコール類をくわしく知るには?
引火点の低い3品名(特殊引火物・第1石油類・アルコール類)の代表物質について、引火点・発火点・燃焼範囲・比重・水溶性と貯蔵上の注意を比較表で整理します。
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ジエチルエーテルの性状に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 特殊引火物に分類される。
- 引火点は−45℃で、第4類の中でも非常に低い。
- 水より重く、水に沈む。正解
- 空気や光に長くさらされると、爆発性の過酸化物を生じることがある。
- 蒸気には麻酔作用がある。
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誤っているのは「水より重く、水に沈む」です。ジエチルエーテルの比重は0.7で水より軽く、水には少し溶けます。沸点は35℃前後と低く、夏の室温でも盛んに蒸発します。空気と光で過酸化物ができるおそれがあるため、容器を密栓して冷暗所に貯蔵します。
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二硫化炭素に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 水によく溶けるので、水溶性液体用泡で消火する。
- 比重は1より小さく、水に浮く。
- 発火点は300℃前後で、第4類の中では高い。
- 燃焼しても有毒なガスは発生しない。
- 水より重く水に溶けないので、屋外貯蔵タンクは水槽に入れて水没させる。正解
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正しいのは「水より重く水に溶けないので、屋外貯蔵タンクは水槽に入れて水没させる」です。政令第11条は、二硫化炭素の屋外貯蔵タンクを厚さ0.2m以上の鉄筋コンクリートの水槽に入れて水没させるよう定めています。比重は1.3、発火点は90℃で、燃えると有毒な硫黄酸化物が出ます。
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次の物質を引火点の低い順に並べたものとして、正しいものはどれか。
- アセトン → ジエチルエーテル → トルエン
- ジエチルエーテル → アセトン → トルエン正解
- トルエン → アセトン → ジエチルエーテル
- ジエチルエーテル → トルエン → アセトン
- アセトン → トルエン → ジエチルエーテル
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正しいのは「ジエチルエーテル → アセトン → トルエン」です。引火点はジエチルエーテルが−45℃、アセトンが−20℃、トルエンが4℃です。特殊引火物のエーテルが最も低く、第1石油類のアセトン、トルエンの順に続きます。トルエンも常温の20℃より低い点を押さえておきます。
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アセトアルデヒドと酸化プロピレンに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- どちらも水に溶けない。正解
- どちらも特殊引火物に分類される。
- 取り扱う設備には、銅・マグネシウム・銀・水銀やそれらの合金を使わない。
- 貯蔵タンクには、爆発を防ぐため不活性の気体を封入する。
- アセトアルデヒドの沸点は20℃前後で、常温で沸騰しやすい。
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誤っているのは「どちらも水に溶けない」です。アセトアルデヒドと酸化プロピレンは、どちらも水に溶ける特殊引火物です。規則は両者を「アセトアルデヒド等」とまとめ、設備に銅・マグネシウム・銀・水銀やその合金を使わないこと、不活性の気体を封入することを定めています。
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自動車ガソリンに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 水によく溶ける。
- 蒸気は空気より軽い。
- 無色のまま販売することが規格で定められている。
- 日本産業規格では、オレンジ系の色に着色するよう定められている。正解
- 電気をよく通すので、静電気はたまりにくい。
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正しいのは「日本産業規格では、オレンジ系の色に着色するよう定められている」です。JIS K 2202は自動車ガソリンの色をオレンジ系色としています。ガソリンは水に溶けず、蒸気比重は3〜4で空気より重く、電気を通しにくいので静電気がたまりやすい液体です。
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ベンゼンとトルエンに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- どちらも第1石油類で、水に溶けない。
- どちらも引火点が20℃より高く、常温では引火しない。正解
- どちらも蒸気は空気より重い。
- ベンゼンは融点が5.5℃前後で、冬に固まることがある。
- ベンゼンは発がん性があり、蒸気を吸わないようにする。
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誤っているのは「どちらも引火点が20℃より高く、常温では引火しない」です。引火点はベンゼンが−11℃、トルエンが4℃で、どちらも常温で引火します。ベンゼンは融点が5.5〜6℃なので寒い時期に固まることがあり、国際がん研究機関(IARC)は発がん性がある物質に分類しています。
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アセトンに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 水に溶けないので、指定数量は非水溶性の200Lである。
- 引火点は20℃で、常温ではほとんど引火しない。
- 液体は水より重い。
- 蒸気は空気より軽い。
- 水によく溶け、第1石油類の水溶性液体に分類される。正解
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正しいのは「水によく溶け、第1石油類の水溶性液体に分類される」です。アセトンの指定数量は水溶性の400Lで、非水溶性のガソリンなど(200L)の2倍です。引火点は−20℃、比重は0.8、蒸気比重は2.0なので、液は水より軽く、蒸気は空気より重くなります。
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メタノールとエタノールに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- どちらもアルコール類に分類され、水によく溶ける。
- どちらも引火点は常温(20℃)より低い。
- どちらも燃焼範囲は同じで、3.3〜19vol%である。正解
- メタノールは毒性が強く、飲むと失明するおそれがある。
- メタノールは燃えるときの炎が見えにくいことがある。
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誤っているのは「どちらも燃焼範囲は同じで、3.3〜19vol%である」です。3.3〜19vol%はエタノールの値で、メタノールは6〜36vol%程度と上限がずっと高くなります。どちらも水によく溶け、引火点は常温より低い物質です。国際化学物質安全性カードによると、メタノールは曝露で失明することがあり、燃えるときは光をほとんど出さない青みがかった炎になるため、明るい場所では炎が見えにくくなります。
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消防法上のアルコール類に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 炭素数1〜3の飽和一価アルコールで、変性アルコールを含む。正解
- 炭素数に関係なく、すべてのアルコールが含まれる。
- 含有量が60%未満の水溶液も、すべてアルコール類に含まれる。
- 引火点が21℃以上のものに限られる。
- 非水溶性なので、指定数量は200Lである。
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正しいのは「炭素数1〜3の飽和一価アルコールで、変性アルコールを含む」です。メタノール(炭素数1)、エタノール(2)、2-プロパノール(3)がこれに当たります。規則では、これらの含有量が60%未満の水溶液は除かれます。指定数量は400Lで、第1石油類の水溶性と同じ量です。
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特殊引火物に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1気圧で発火点が100℃以下のものは、特殊引火物に当たる。
- 引火点が−20℃以下で、沸点が40℃以下のものも特殊引火物に当たる。
- ジエチルエーテルと二硫化炭素は、法別表第一の備考に例として挙げられている。
- 指定数量は第4類の中で最も多い10,000Lである。正解
- 蒸気が発生しやすいので、容器は密栓して冷所に置く。
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誤っているのは「指定数量は第4類の中で最も多い10,000Lである」です。特殊引火物の指定数量は50Lで、第4類の中で最も少なく設定されています。10,000Lは動植物油類の値です。特殊引火物は発火点100℃以下のもの、または引火点−20℃以下かつ沸点40℃以下のものをいいます。
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次の物質のうち、燃焼範囲の上限値が最も高いものはどれか。
- トルエン
- アセトン
- ジエチルエーテル正解
- エタノール
- 酢酸エチル
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正しいのは「ジエチルエーテル」です。燃焼範囲の上限はジエチルエーテルが48vol%で、エタノール19vol%、アセトン13vol%、酢酸エチル11.5vol%、トルエン7vol%前後を大きく上回ります。上限が高いほど、蒸気の濃い容器の中でも燃える状態になりやすくなります。
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第1石油類に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 1気圧で引火点が21℃未満のものをいう。
- 非水溶性のものと水溶性のものの指定数量は同じである。正解
- アセトンとガソリンは、法別表第一の備考に例として挙げられている。
- 酢酸エチルは第1石油類に分類される。
- ベンゼンやトルエンの蒸気は空気より重い。
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誤っているのは「非水溶性のものと水溶性のものの指定数量は同じである」です。第1石油類の指定数量は非水溶性が200L、水溶性が400Lで、水溶性は2倍になります。第1石油類は引火点21℃未満のもので、条文ではアセトンとガソリンが例示されています。酢酸エチルは水に少し溶けますが、非水溶性として扱われます。
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エタノールの性状として、正しいものはどれか。
- 引火点は−20℃である。
- 発火点は90℃である。
- 比重は1.3で、水より重い。
- 水に溶けない。
- 引火点は13℃、燃焼範囲は3.3〜19vol%である。正解
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正しいのは「引火点は13℃、燃焼範囲は3.3〜19vol%である」です。エタノールは比重0.79で水より軽く、水によく溶けるアルコール類で、発火点は363℃です。−20℃はアセトンの引火点、90℃と比重1.3は二硫化炭素の値で、ほかの物質の数字を混ぜた選択肢に注意します。
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物質と、その貯蔵・取扱い上の注意の組合せとして、誤っているものはどれか。
- ガソリン:水溶性なので、漏れたら大量の水で薄める正解
- 二硫化炭素:屋外貯蔵タンクを水槽に入れて水没させる
- アセトアルデヒド:設備に銅や銀の合金を使わない
- ジエチルエーテル:空気や光を避け、密栓して冷暗所に置く
- ベンゼン:蒸気を吸い込まないよう換気をよくする
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誤っているのは「ガソリン:水溶性なので、漏れたら大量の水で薄める」です。ガソリンは水に溶けない非水溶性の第1石油類で、水をかけても薄まらず、水に浮いて広がります。漏れたときは火気を断ち、砂や吸着材で広がりを止めます。ほかの組合せは、政令・規則の基準や物質の性質に合っています。
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