危険物取扱者 乙種第4類「貯蔵・取扱いの基準と運搬・移送」の練習問題(13問)

危険物取扱者 乙種第4類の「貯蔵・取扱いの基準と運搬・移送」(危険物に関する法令)から13問を収録しています。答えの下に解説があるので、間違えた理由をその場で確認できます。

過去の試験問題の転載や言い換えではなく、試験科目と法令・技術の内容から当サイトが独自に作成した問題です。

貯蔵・取扱いの基準と運搬・移送では何が問われる?

製造所等での貯蔵・取扱いの基準と、容器で運ぶ運搬・タンクローリーで運ぶ移送の基準を区別して覚える分野です。運搬は数量にかかわらず適用され、指定数量以上で標識と消火設備が加わります。

貯蔵・取扱いの基準と運搬・移送で間違えやすいのはどこ?

運搬には危険物取扱者の同乗は要りませんが、移送は乗車と免状(原本)の携帯が必要です。液体の収納率は98%、固体は95%。第4類は第1類・第6類と混載できません。

危険物取扱者 乙種第4類の全152問をクイズ形式で解く

貯蔵・取扱いの基準と運搬・移送をくわしく知るには?

製造所等での貯蔵・取扱いの共通基準と第4類の基準、給油取扱所と移動タンク貯蔵所での取扱い、容器で運ぶ「運搬」とタンクローリーで運ぶ「移送」の違いと、それぞれの基準をまとめます。

貯蔵・取扱いの基準と、運搬・移送の基準を読む

  1. 製造所等においてする危険物の貯蔵・取扱いのすべてに共通する技術上の基準について、誤っているものはどれか。

    • 許可や届出に係る品名以外の危険物や、許可や届出に係る数量を超える危険物を貯蔵し、又は取り扱わない。
    • 危険物のくず、かす等は、1日に1回以上、危険物の性質に応じて安全な場所で廃棄その他適当な処置をする。
    • 危険物が残存している設備を修理する場合は、安全な場所で、危険物を完全に除去した後に行う。
    • 貯留設備や油分離装置にたまった危険物は、1週間に1回以上くみ上げればよい。正解
    • 可燃性の蒸気が滞留するおそれのある場所では、火花を発する機械器具、工具、履物等を使用しない。
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    誤っているのは「貯留設備や油分離装置にたまった危険物は、1週間に1回以上くみ上げればよい」です。たまった危険物は、あふれないように随時くみ上げます(政令第24条)。くず・かすの1日1回以上の廃棄、修理前の完全な除去、火花を出す器具の使用禁止は正しい基準です。

  2. 第4類の危険物の貯蔵・取扱いについて、類ごとに共通する技術上の基準として定められているものはどれか。

    • 炎、火花若しくは高温体との接近又は過熱を避けるとともに、みだりに蒸気を発生させない。正解
    • 水との接触を避ける。
    • 可燃物との接触若しくは混合を避ける。
    • 空気との接触を避ける。
    • 衝撃又は摩擦を避ける。
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    正しいのは「炎、火花若しくは高温体との接近又は過熱を避けるとともに、みだりに蒸気を発生させない」です(政令第25条第1項第4号)。水との接触を避けるのは禁水性物品、可燃物との接触を避けるのは第1類と第6類、空気との接触を避けるのは自然発火性物品、衝撃・摩擦を避けるのは第1類と第5類の基準です。

  3. 危険物の貯蔵の技術上の基準について、誤っているものはどれか。

    • 屋外貯蔵タンクの計量口は、計量するとき以外は閉鎖しておく。
    • 屋内貯蔵所で第2石油類を収納した容器のみを積み重ねる場合は、高さ4mまで積み重ねてよい(機械により荷役する構造の容器を除く)。正解
    • 移動貯蔵タンクの底弁は、使用時以外は完全に閉鎖しておく。
    • 屋外貯蔵タンクの周囲に防油堤がある場合、その水抜口は通常は閉鎖しておく。
    • 移動タンク貯蔵所には、完成検査済証や定期点検の記録などの書類を備え付ける。
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    誤っているのは「屋内貯蔵所で第2石油類を収納した容器のみを積み重ねる場合は、高さ4mまで積み重ねてよい」です。4mまでよいのは第3石油類・第4石油類・動植物油類の容器だけの場合で、第2石油類は3m以下です(規則第40条の2)。機械で荷役する容器だけなら6mです。

  4. 給油取扱所(顧客に自ら給油等をさせる給油取扱所を除く。)における取扱いの基準について、誤っているものはどれか。

    • 自動車等に給油するときは、固定給油設備を使用して直接給油する。
    • 自動車等に給油するときは、自動車等の原動機を停止させる。
    • 移動貯蔵タンクから専用タンクに危険物を注入するときは、移動タンク貯蔵所を給油取扱所の敷地外の道路上に停車させる。正解
    • 自動車等の一部又は全部が給油空地からはみ出たままで給油しない。
    • 自動車等の洗浄を行う場合は、引火点を有する液体の洗剤を使用しない。
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    誤っているのは「移動貯蔵タンクから専用タンクに危険物を注入するときは、移動タンク貯蔵所を給油取扱所の敷地外の道路上に停車させる」です。移動タンク貯蔵所は、専用タンクの注入口の付近に停車させます(政令第27条第6項第1号)。直接給油、原動機の停止、はみ出し給油の禁止、引火点のある洗剤の禁止は正しい基準です。

  5. 移動タンク貯蔵所における取扱いの基準について、誤っているものはどれか。

    • 移動貯蔵タンクから他のタンクに液体の危険物を注入するときは、原則としてタンクの注入口に注入ホースを緊結する。
    • 移動タンク貯蔵所の原動機は、引火点40℃未満の危険物を他のタンクへ注入する間、止めておく。
    • ガソリンを移動貯蔵タンクに入れ、又は移動貯蔵タンクから出すときは、移動貯蔵タンクを接地する。
    • ガソリンを移動貯蔵タンクに上部から注入するときは、注入管を用い、その先端を移動貯蔵タンクの底部に着ける。
    • 移動貯蔵タンクから、ガソリンをドラム缶などの容器に詰め替えることができる。正解
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    誤っているのは「移動貯蔵タンクから、ガソリンをドラム缶などの容器に詰め替えることができる」です。移動貯蔵タンクから容器への詰替えは原則として禁止で、例外は引火点40℃以上の第4類を省令で定める容器に詰め替える場合だけです(政令第27条第6項第4号)。ガソリンは引火点が低く、例外に当たりません。

  6. 危険物の取扱いの技術上の基準について、誤っているものはどれか。

    • 危険物を埋没して廃棄することは、どのような場合も禁止されている。正解
    • 危険物を容器に詰め替える場合は、防火上安全な場所で行う。
    • 吹付塗装作業は、防火上有効な隔壁等で区画された安全な場所で行う。
    • 焼入れ作業は、危険物が危険な温度に達しないようにして行う。
    • 危険物を焼却して廃棄する場合は、安全な場所で、見張人をつけて行う。
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    誤っているのは「危険物を埋没して廃棄することは、どのような場合も禁止されている」です。埋没は、危険物の性質に応じて安全な場所で行えば認められています(政令第27条第5項)。原則として禁止されているのは、海中や水中に流出させたり投下したりすることです。詰替え、吹付塗装、焼入れ、焼却の記述は正しい基準です。

  7. 危険物の運搬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

    • 運搬の基準は、指定数量未満の危険物を運搬する場合にも適用される。
    • 運搬容器は、収納口を上方に向けて積載する。
    • 運搬容器を積み重ねる場合は、高さ3m以下とする。
    • 指定数量以上の危険物を車両で運搬する場合は、危険物取扱者が同乗しなければならない。正解
    • 指定数量以上の危険物を車両で運搬する場合は、その危険物に適応する消火設備を備える。
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    誤っているのは「指定数量以上の危険物を車両で運搬する場合は、危険物取扱者が同乗しなければならない」です。運搬の基準は容器・積載方法・運搬方法について定めたもので、危険物取扱者の同乗は求めていません(消防法第16条)。乗車と免状の携帯が必要なのは、移動タンク貯蔵所による移送です。

  8. 運搬容器への危険物の収納について、正しいものはどれか。

    • 液体の危険物は、運搬容器の内容積の95%以下の収納率で収納すればよい。
    • 液体の危険物は、内容積の98%以下の収納率で、かつ55℃の温度で漏れないように十分な空間容積を有して収納する。正解
    • 固体の危険物は、運搬容器の内容積の98%以下の収納率で収納する。
    • 1つの外装容器には、原則として類を異にする危険物をまとめて収納する。
    • 液体の危険物は、漏れを防ぐため、容器の口まで満たして空間を残さずに収納する。
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    正しいのは「液体の危険物は、内容積の98%以下の収納率で、かつ55℃の温度で漏れないように十分な空間容積を有して収納する」です(規則第43条の3)。固体は95%以下です。1つの外装容器には、原則として類の違う危険物を入れません。温度が上がると液体が膨張するので、空間を残します。

  9. 第4類の危険物を収納した運搬容器の外部に行う表示として、規則に定められていないものはどれか。

    • 危険物の品名、危険等級及び化学名
    • 危険物の数量
    • 注意事項として「火気厳禁」
    • 水溶性の性状を有するものは「水溶性」
    • 運搬する車両の運転者の氏名正解
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    該当するのは「運搬する車両の運転者の氏名」です。運搬容器の外部には、品名・危険等級・化学名(第4類の水溶性のものは「水溶性」)、数量、注意事項を表示します(規則第44条)。第4類の注意事項は「火気厳禁」です。運転者の氏名は、この表示事項に入っていません。

  10. 指定数量の10分の1を超える第4類の危険物を運搬する場合、第4類と混載することが禁止されている類の組合せとして、正しいものはどれか。

    • 第2類と第3類
    • 第1類と第6類正解
    • 第2類と第5類
    • 第3類と第5類
    • 第3類と第6類
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    正しいのは「第1類と第6類」です。第4類は、酸化性の第1類・第6類とは混載できず、第2類・第3類・第5類とは混載できます(規則第46条、別表第四)。この制限は、指定数量の10分の1以下の危険物には適用されません。高圧ガスとの混載も、原則として禁止されています。

  11. 指定数量以上の危険物を車両で運搬する場合に掲げる標識について、正しいものはどれか。

    • 0.3m平方の地が黒色の板に、黄色の反射塗料等で「危」と表示し、車両の前後の見やすい箇所に掲げる。正解
    • 0.3m平方の地が白色の板に、赤色の文字で「危」と表示し、車両の前面にだけ掲げる。
    • 幅0.3m以上、長さ0.6m以上の地が白色の板に、黒色の文字で「危険物」と表示する。
    • 指定数量の10倍以上の危険物を運搬する場合に限り、標識を掲げる。
    • 0.6m平方の地が赤色の板に、白色の文字で「火気厳禁」と表示し、車両の後部に掲げる。
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    正しいのは「0.3m平方の地が黒色の板に、黄色の反射塗料等で「危」と表示し、車両の前後の見やすい箇所に掲げる」です(規則第47条)。指定数量以上なら倍数にかかわらず必要です。移動タンク貯蔵所の標識は0.3m平方以上0.4m平方以下で、大きさの決め方が少し違います。

  12. 移動タンク貯蔵所による危険物の移送について、誤っているものはどれか。

    • 移送する危険物を取り扱うことができる危険物取扱者が乗車し、免状を携帯していなければならない。
    • 移送の開始前に、移動貯蔵タンクの底弁その他の弁、マンホール及び注入口のふた、消火器等の点検を十分に行う。
    • 丙種危険物取扱者が乗車すれば、ガソリンを移送することができる。
    • 乗車する危険物取扱者は、免状の写しを携帯していれば、原本は事務所に保管しておいてよい。正解
    • 消防吏員又は警察官は、火災防止のため特に必要な場合、走行中の移動タンク貯蔵所を停止させ、免状の提示を求めることができる。
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    誤っているのは「乗車する危険物取扱者は、免状の写しを携帯していれば、原本は事務所に保管しておいてよい」です。移送中は、免状そのものを携帯していなければなりません(消防法第16条の2第3項)。丙種はガソリンを扱えるので、乗車して移送できます。移送前の点検や、消防吏員・警察官による停止と提示の求めは正しい記述です。

  13. 移動タンク貯蔵所による移送で、2人以上の運転要員を確保しなければならない「長時間にわたるおそれがある移送」に当たるものはどれか。ただし、運転要員の確保の規定が適用されない危険物ではないものとする。

    • 1人の運転要員による連続運転時間が2時間を超える移送
    • 1人の運転要員による運転時間が1日当たり6時間を超える移送
    • 1人の運転要員による連続運転時間が4時間を超える移送正解
    • 移送する距離が100kmを超える移送
    • 日没から日の出までの間に行う移送
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    正しいのは「1人の運転要員による連続運転時間が4時間を超える移送」です(規則第47条の2)。もう1つの条件は、1人の運転時間が1日当たり9時間を超える移送です。連続運転時間は、おおむね10分以上で合計30分以上の中断をせずに運転する時間をいいます。距離や時間帯で決まるわけではありません。

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