危険物取扱者 乙種第4類「第2〜第4石油類・動植物油類」の練習問題(12問)

危険物取扱者 乙種第4類の「第2〜第4石油類・動植物油類」(危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法)から12問を収録しています。答えの下に解説があるので、間違えた理由をその場で確認できます。

過去の試験問題の転載や言い換えではなく、試験科目と法令・技術の内容から当サイトが独自に作成した問題です。

第2〜第4石油類・動植物油類では何が問われる?

引火点の区切り(21・70・200・250℃)と、灯油・軽油・酢酸・重油・グリセリンなどの性状、よう素価と自然発火の関係が問われます。

第2〜第4石油類・動植物油類で間違えやすいのはどこ?

酢酸・グリセリン・エチレングリコールは水溶性で、酢酸・クレオソート油・アニリン・ニトロベンゼン・グリセリンは水より重い点が狙われます。よう素価は大きいほど自然発火しやすく、逆にした記述は誤りです。

危険物取扱者 乙種第4類の全152問をクイズ形式で解く

第2〜第4石油類・動植物油類をくわしく知るには?

引火点21℃以上の品名(第2石油類・第3石油類・第4石油類・動植物油類)について、灯油・軽油・重油などの代表物質の性状と、よう素価と自然発火の関係を整理します。

第2〜第4石油類・動植物油類の性質を読む

  1. 灯油の性状に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

    • 第2石油類に分類される。
    • 水に溶けず、比重は1より小さい。
    • 引火点は常温より低く、20℃の液面に火を近づけると引火する。正解
    • 霧状にしたり布に染み込ませたりすると、火がつきやすくなる。
    • ガソリンが混ざると、引火しやすくなる。
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    誤っているのは「引火点は常温より低く、20℃の液面に火を近づけると引火する」です。灯油の引火点は40℃以上とされ(公的データでは37〜65℃の幅があります)、常温の液面にはふつう引火しません。霧状や布に染みた状態では火がつきやすく、引火点の低いガソリンが混ざると常温でも引火するおそれがあります。

  2. 灯油と軽油に共通する性状として、正しいものはどれか。

    • 水によく溶ける。
    • 蒸気は空気より軽い。
    • 特殊引火物に分類される。
    • 水に溶けない第2石油類で、電気を通しにくく静電気がたまりやすい。正解
    • 液体は水より重い。
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    正しいのは「水に溶けない第2石油類で、電気を通しにくく静電気がたまりやすい」です。灯油と軽油はどちらも非水溶性の第2石油類で、指定数量は1,000Lです。比重は1より小さく水に浮き、蒸気比重は4.5程度で空気より重くなります。勢いよく移し替えると静電気が起きやすい点も共通です。

  3. 酢酸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

    • 水に溶けないので、指定数量は非水溶性の1,000Lである。正解
    • 第2石油類に分類される。
    • 比重は1.05で、水より少し重い。
    • 融点が約17℃なので、寒い時期には凍ることがある。
    • 腐食性があり、皮膚に付くと薬傷を起こすおそれがある。
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    誤っているのは「水に溶けないので、指定数量は非水溶性の1,000Lである」です。酢酸は水によく溶ける第2石油類で、指定数量は水溶性の2,000Lです。比重は1.05で水よりわずかに重く、融点は16.7℃なので冬には凍ることがあります。濃い酢酸は皮膚をただれさせる腐食性を持ちます。

  4. 第3石油類のうち、水溶性のものの組合せとして、正しいものはどれか。

    • 重油、クレオソート油
    • アニリン、ニトロベンゼン
    • 重油、グリセリン
    • ニトロベンゼン、エチレングリコール
    • グリセリン、エチレングリコール正解
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    正しいのは「グリセリン、エチレングリコール」です。この2つは水に溶ける第3石油類で、指定数量は4,000Lです。重油とクレオソート油は水に溶けず、アニリンとニトロベンゼンは少し溶けますが、どちらも非水溶性(2,000L)として扱われます。どちらの名前にも「グリ」が入る、と覚えると速く判断できます。

  5. 重油に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

    • 第3石油類に分類され、法別表第一の備考に例として挙げられている。
    • 引火点が常温より低いので、常温の液面にもすぐ引火する。正解
    • 水に溶けない。
    • いったん燃え出すと液温が高くなり、消火が難しい。
    • ボイラーなどの燃料に使われる。
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    誤っているのは「引火点が常温より低いので、常温の液面にもすぐ引火する」です。重油の引火点は常温よりずっと高く(国際化学物質安全性カードで62〜174℃)、常温ではまず引火しません。ただし加熱されると引火し、いったん燃えると液温が上がって消しにくくなります。ビルのボイラーの燃料としてもよく使われます。

  6. 第4石油類に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

    • 1気圧で引火点が70℃以上200℃未満のものをいう。
    • 指定数量は2,000Lである。
    • 常温で盛んに蒸気を出すので、換気が最も大切である。
    • ギヤー油やシリンダー油が該当し、引火点は200℃以上250℃未満である。正解
    • 引火点が250℃以上のものも、すべて第4石油類に含まれる。
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    正しいのは「ギヤー油やシリンダー油が該当し、引火点は200℃以上250℃未満である」です。第4石油類の指定数量は6,000Lです。引火点が高いので常温ではほとんど蒸気を出しませんが、加熱されて燃えると消火が難しくなります。引火点250℃以上のものは危険物から外れ、指定可燃物の可燃性液体類として扱われます。

  7. 動植物油類の自然発火に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

    • 乾性油は、空気中で酸化して固まりやすい油である。
    • 油が染みた布を積み重ねて放置すると、酸化熱がこもって発火することがある。
    • よう素価が小さい油ほど、自然発火しやすい。正解
    • アマニ油は乾性油に分類される。
    • 通風のよい場所では、熱が逃げるので自然発火しにくい。
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    誤っているのは「よう素価が小さい油ほど、自然発火しやすい」です。よう素価は油の不飽和の度合いを表す数値で、大きいほど空気中で酸化しやすく、そのとき出る熱で自然発火しやすくなります。日本産業規格の塗料用語(JIS K 5500)は、よう素価130以上を乾性油、100以下を不乾性油とし、アマニ油を乾性油の代表的な油脂としています。

  8. 次の文の(A)(B)に当てはまる数値の組合せとして、正しいものはどれか。「動植物油類のうち、よう素価が(A)以上のものを乾性油、(B)以下のものを不乾性油という。」

    • A:130 B:100正解
    • A:100 B:130
    • A:150 B:50
    • A:200 B:100
    • A:130 B:70
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    正しいのは「A:130 B:100」です。日本産業規格の塗料用語(JIS K 5500)は、よう素価130以上を乾性油、100〜130を半乾性油、100以下を不乾性油と定義しています。乾性油は不飽和の度合いが高く、布などに染みて放置すると自然発火のおそれが大きい油です。AとBを逆にした選択肢に注意します。

  9. 次の物質のうち、液体の比重が1より大きい(水より重い)ものはどれか。

    • 灯油
    • 軽油
    • キシレン
    • ギヤー油
    • ニトロベンゼン正解
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    正しいのは「ニトロベンゼン」です。ニトロベンゼンの比重は1.2で水に沈みます。灯油は0.8〜0.85、キシレンは0.88、ギヤー油は0.9程度で、軽油も1より小さく水に浮きます。第2〜第4石油類で水より重いものには、酢酸、クレオソート油、アニリン、グリセリン、エチレングリコールもあります。

  10. キシレンに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

    • 第2石油類に分類される。
    • 水によく溶ける。正解
    • オルト、メタ、パラの3つの異性体がある。
    • 蒸気は空気より重い。
    • 引火点は20℃より高いが、気温の高い日には液温が引火点に達することがある。
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    誤っているのは「水によく溶ける」です。キシレンは水に溶けない第2石油類で、指定数量は非水溶性の1,000Lです。オルト・メタ・パラの3つの異性体があり、引火点は25〜33℃程度と20℃よりやや高い値です。気温の高い日には液温が引火点に達するので、常温で引火する物質と同じ注意が要ります。

  11. 動植物油類に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

    • 引火点が250℃以上のものに限られる。
    • 指定数量は6,000Lである。
    • 水によく溶ける。
    • 動物の脂肉等または植物の種子・果肉から抽出したもので、1気圧で引火点が250℃未満のものをいう。正解
    • よう素価が大きいものほど、酸化されにくい。
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    正しいのは「動物の脂肉等または植物の種子・果肉から抽出したもので、1気圧で引火点が250℃未満のものをいう」です。法別表第一の備考の定義で、省令で定める方法で貯蔵保管するものは除かれます。指定数量は10,000Lと第4類で最も多く、水には溶けません。よう素価が大きい油ほど酸化されやすくなります。

  12. 第4類の品名と、1気圧における引火点の範囲の組合せとして、誤っているものはどれか。

    • 第1石油類:21℃未満
    • 第2石油類:21℃以上70℃未満
    • 第3石油類:70℃以上250℃未満正解
    • 第4石油類:200℃以上250℃未満
    • 動植物油類:250℃未満
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    誤っているのは「第3石油類:70℃以上250℃未満」です。第3石油類は引火点70℃以上200℃未満で、200℃以上250℃未満は第4石油類です。法別表第一の備考の区切りは21℃・70℃・200℃・250℃の4つで、境界の数字は「以上」の側に入ります。重油やクレオソート油が第3石油類、ギヤー油やシリンダー油が第4石油類の例です。

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