危険物取扱者 乙種第4類「危険物の定義・品名・指定数量」の練習問題(12問)

危険物取扱者 乙種第4類の「危険物の定義・品名・指定数量」(危険物に関する法令)から12問を収録しています。答えの下に解説があるので、間違えた理由をその場で確認できます。

過去の試験問題の転載や言い換えではなく、試験科目と法令・技術の内容から当サイトが独自に作成した問題です。

危険物の定義・品名・指定数量では何が問われる?

第4類の7品名を引火点の境界(21・70・200・250℃)で分け、指定数量と倍数の計算まで一続きで使えるようにする分野です。

危険物の定義・品名・指定数量で間違えやすいのはどこ?

水溶性の第1〜第3石油類は非水溶性の2倍(400・2,000・4,000L)で、アルコール類は区別なく400Lです。仮貯蔵は消防長又は消防署長の「承認」で10日以内。許可ではありません。

危険物取扱者 乙種第4類の全152問をクイズ形式で解く

危険物の定義・品名・指定数量をくわしく知るには?

消防法でいう危険物の範囲、第4類の7つの品名を分ける引火点の境界、指定数量と倍数の計算、指定数量未満と仮貯蔵の扱いまでを、条文の数字で整理します。

危険物の定義・品名・指定数量と倍数計算を読む

  1. 消防法上の危険物に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

    • 危険物は、消防法別表第一の品名欄に掲げる物品で、同表の性質欄に掲げる性状を有するものをいう。
    • 1気圧・20℃で気体であるプロパンは、消防法上の危険物に該当しない。
    • 第3類の危険物には、固体のものと液体のものがある。
    • 第6類の危険物は酸化性液体で、過酸化水素や硝酸がこれに当たる。
    • 第2類の危険物は可燃性液体で、硫黄や赤りんがこれに当たる。正解
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    誤っているのは「第2類の危険物は可燃性液体で、硫黄や赤りんがこれに当たる」です。第2類は可燃性固体です。液体だけの類は第4類(引火性液体)と第6類(酸化性液体)で、第3類と第5類は固体と液体の両方を含みます。プロパンのような気体は、どの類にも入りません。

  2. 第4類の危険物の品名と、その定義に使われる引火点(1気圧)の組合せとして、正しいものはどれか。

    • 第1石油類:引火点が21℃以上70℃未満
    • 第2石油類:引火点が21℃以上70℃未満正解
    • 第3石油類:引火点が70℃以上250℃未満
    • 第4石油類:引火点が100℃以上200℃未満
    • 動植物油類:引火点が250℃以上
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    正しいのは「第2石油類:引火点が21℃以上70℃未満」です。灯油と軽油がここに入ります。第1石油類は21℃未満、第3石油類は70℃以上200℃未満、第4石油類は200℃以上250℃未満です。動植物油類は引火点250℃未満のものが対象で、250℃以上の油は危険物から外れます。

  3. 特殊引火物の定義に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

    • 1気圧で引火点が−20℃以下のものは、沸点に関係なく特殊引火物に当たる。正解
    • 1気圧で発火点が100℃以下のものは、特殊引火物に当たる。
    • 1気圧で引火点が−20℃以下かつ沸点が40℃以下のものは、特殊引火物に当たる。
    • ジエチルエーテルと二硫化炭素は、特殊引火物の例として法律に挙げられている。
    • 特殊引火物の指定数量は50Lで、第4類の品名の中で最も少ない。
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    誤っているのは「1気圧で引火点が−20℃以下のものは、沸点に関係なく特殊引火物に当たる」です。引火点による定義は、−20℃以下で、かつ沸点が40℃以下という2つの条件がそろったときだけです。発火点が100℃以下なら、それだけで特殊引火物になります。「かつ」と「又は」の置き換えに注意します。

  4. 第4類の危険物の品名と指定数量の組合せとして、誤っているものはどれか。

    • 特殊引火物:50L
    • 第1石油類(水溶性液体):400L
    • アルコール類:400L
    • 第2石油類(非水溶性液体):2,000L正解
    • 動植物油類:10,000L
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    誤っているのは「第2石油類(非水溶性液体):2,000L」です。灯油や軽油のような非水溶性の第2石油類は1,000Lで、2,000Lは水溶性の第2石油類の値です。第1〜第3石油類では、水溶性液体の指定数量が非水溶性液体の2倍になっています。ほかの組合せは正しいです。

  5. 同一の屋内貯蔵所に、ガソリン600L、灯油1,500L、重油3,000Lを貯蔵している。指定数量の倍数として、正しいものはどれか。

    • 3.5
    • 5.25
    • 6正解
    • 7.5
    • 9
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    正しいのは「6」です。ガソリンは第1石油類(非水溶性)で指定数量200L、灯油は第2石油類(非水溶性)で1,000L、重油は第3石油類(非水溶性)で2,000Lです。600÷200=3、1,500÷1,000=1.5、3,000÷2,000=1.5で、合計は6です。重油を1,000Lで割ると7.5になります。

  6. 同一の場所で、アセトン800L、メタノール1,200L、酢酸4,000Lを貯蔵する。指定数量の倍数として、正しいものはどれか。なお、酢酸は第2石油類の水溶性液体である。

    • 4.5
    • 5.5
    • 6
    • 7正解
    • 9
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    正しいのは「7」です。アセトンは第1石油類の水溶性液体で400L、メタノールはアルコール類で400L、酢酸は第2石油類の水溶性液体で2,000Lです。800÷400=2、1,200÷400=3、4,000÷2,000=2で、合計7です。アセトンを非水溶性の200Lで割ると9になります。

  7. 同一の場所で次の危険物を貯蔵する場合、指定数量以上の貯蔵となるものはどれか。

    • ガソリン100Lと灯油400L
    • ジエチルエーテル20Lと軽油500L
    • エタノール200Lと重油1,000L正解
    • アセトン100Lとギヤー油2,000L
    • 灯油600Lと動植物油類3,000L
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    該当するのは「エタノール200Lと重油1,000L」です。200÷400=0.5、1,000÷2,000=0.5で、合計がちょうど1になります。法律は商の和が1以上なら指定数量以上とみなすので、1ちょうども含みます。ガソリン100Lと灯油400Lは0.5+0.4=0.9で、指定数量未満です。

  8. 指定数量以上の危険物を、製造所等以外の場所で仮に貯蔵する場合について、正しいものはどれか。

    • 市町村長等の許可を受ければ、30日以内の期間に限り貯蔵できる。
    • 所轄消防長又は消防署長の承認を受ければ、10日以内の期間に限り貯蔵できる。正解
    • 都道府県知事に届け出れば、10日以内の期間に限り貯蔵できる。
    • 所轄消防長又は消防署長に届け出れば、期間の制限なく貯蔵できる。
    • 市町村長等の承認を受ければ、14日以内の期間に限り貯蔵できる。
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    正しいのは「所轄消防長又は消防署長の承認を受ければ、10日以内の期間に限り貯蔵できる」です(消防法第10条第1項ただし書)。相手は市町村長等ではなく消防長又は消防署長で、手続は許可や届出ではなく承認です。完成検査前の仮使用(市町村長等の承認)と混同しないようにします。

  9. 指定数量未満の危険物の貯蔵及び取扱いの技術上の基準を定めているものはどれか。

    • 消防法
    • 危険物の規制に関する政令
    • 危険物の規制に関する規則
    • 市町村条例正解
    • 都道府県条例
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    正しいのは「市町村条例」です。消防法第9条の4が、指定数量未満の危険物の貯蔵・取扱いの基準は市町村条例で定めるとしています。指定数量以上の貯蔵・取扱いの基準は政令、その細目は規則で定められていて、指定数量を境に基準の置き場所が変わります。

  10. 指定数量に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

    • 指定数量は、危険物の危険性を勘案して政令で定められている。
    • 第1石油類の水溶性液体とアルコール類は、指定数量がどちらも400Lである。
    • 第3石油類の水溶性液体の指定数量は、非水溶性液体の2倍である。
    • 第4石油類と動植物油類は、水溶性か非水溶性かで指定数量が分かれていない。
    • 指定数量未満の危険物であれば、どこでも規制を受けずに貯蔵できる。正解
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    誤っているのは「指定数量未満の危険物であれば、どこでも規制を受けずに貯蔵できる」です。指定数量未満でも、市町村条例の基準に従って貯蔵・取扱いをしなければなりません(消防法第9条の4)。第3石油類は非水溶性2,000L、水溶性4,000Lで、2倍の関係は正しい記述です。

  11. 危険物とその品名の組合せとして、誤っているものはどれか。

    • ガソリン:第1石油類
    • 軽油:第3石油類正解
    • 灯油:第2石油類
    • 重油:第3石油類
    • シリンダー油:第4石油類
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    誤っているのは「軽油:第3石油類」です。軽油は灯油と同じ第2石油類で、消防法別表第一の備考に第2石油類の例として灯油と並んで書かれています。第3石油類の例は重油とクレオソート油、第4石油類の例はギヤー油とシリンダー油です。

  12. 消防法上のアルコール類に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

    • 炭素数が1〜3個の飽和一価アルコールをいい、変性アルコールも含まれる。正解
    • 炭素数が1〜5個の飽和一価アルコールをいう。
    • 飽和一価アルコールの含有量が60%未満の水溶液も、アルコール類に含まれる。
    • 指定数量は、第2石油類の水溶性液体と同じ2,000Lである。
    • 引火点が21℃未満のアルコールだけがアルコール類に当たる。
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    正しいのは「炭素数が1〜3個の飽和一価アルコールをいい、変性アルコールも含まれる」です。アルコール類は引火点ではなく分子の形で決まる品名です。炭素数1〜3の飽和一価アルコールの含有量が60%未満の水溶液は、規則第1条の3で除かれます。指定数量は400Lです。

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