危険物取扱者 乙種第4類「第4類に共通する性質・火災予防・消火」の練習問題(14問)
危険物取扱者 乙種第4類の「第4類に共通する性質・火災予防・消火」(危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法)から14問を収録しています。答えの下に解説があるので、間違えた理由をその場で確認できます。
過去の試験問題の転載や言い換えではなく、試験科目と法令・技術の内容から当サイトが独自に作成した問題です。
第4類に共通する性質・火災予防・消火では何が問われる?
第4類に共通する性質(引火しやすい・蒸気は空気より重い・水より軽く溶けないものが多い・静電気がたまりやすい)と、窒息消火と水溶性液体用泡の使い分けが中心です。
第4類に共通する性質・火災予防・消火で間違えやすいのはどこ?
「多くは」「一般に」が「すべて」に変わると誤りです。水より重い二硫化炭素、水に溶けるアルコール類やアセトンが例外として問われます。棒状の水・霧状の水は第4類の火災に適応しません。
第4類に共通する性質・火災予防・消火をくわしく知るには?
第4類(引火性液体)に共通する性質と、蒸気・静電気・流出への備え、消火剤の選び方、給油や詰替えの事故の型までを1本にまとめます。性消10問のうち毎回のように出るとされる分野です。
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第4類の危険物に共通する性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- いずれも引火性の液体である。
- 蒸気は一般に空気より重く、低い所に溜まりやすい。
- 水に溶けないものが多い。
- 液体の比重はすべて1より大きく、水に沈む。正解
- 蒸気と空気の混合気体は、燃焼範囲内の濃度で点火源があると燃える。
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誤っているのは「液体の比重はすべて1より大きく、水に沈む」です。第4類の多くは比重が1より小さく、ガソリンや灯油は水に浮きます。水より重いのは、二硫化炭素(1.3)、酢酸(1.05)、グリセリン(1.3)などの一部です。蒸気は一般に空気より重く、低い所に溜まります。
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第4類の危険物の蒸気に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 蒸気は空気より重いものが多く、床面や溝などの低い所を伝って離れた火源に達することがある。正解
- 蒸気は空気より軽いので、天井付近に換気口を設ければ十分である。
- 蒸気比重が1より小さいほど、低所に溜まりやすい。
- 燃焼範囲の下限値が高い物質ほど、わずかな漏れで危険な濃度になる。
- 密栓した容器の中では、蒸気は発生しない。
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正しいのは「蒸気は空気より重いものが多く、床面や溝などの低い所を伝って離れた火源に達することがある」です。代表物質の蒸気比重は、メタノールの1.11からガソリンの3〜4まで、いずれも1を超えます。燃焼範囲は下限値が低いほど、少ない漏れで燃える濃度になります。
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第4類の危険物と静電気に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 非水溶性のものの多くは電気の不良導体で、静電気が蓄積しやすい。
- 配管内を速い流速で流すほど、静電気が発生しやすい。
- タンクや容器、配管を接地して、静電気を逃がす。
- 空気が乾燥していると、静電気がたまりやすい。
- 静電気の火花は小さいので、ガソリンの蒸気に着火することはない。正解
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誤っているのは「静電気の火花は小さいので、ガソリンの蒸気に着火することはない」です。ガソリンの燃焼範囲の下限は1vol%台と低く、静電気の放電火花でも着火します。政令は、ガソリンやベンゼンなど静電気による災害のおそれがある液体の移動貯蔵タンクに接地導線を設けるよう定めています。
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第4類の危険物の貯蔵・取扱いに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 容器は、蒸気が逃げるように栓を少しゆるめておく。
- 容器に詰めるときは、温度が上がって液体が膨張しても漏れないよう空間を残す。正解
- 滞留した蒸気は、屋内の低い位置から屋内の別の場所へ移す。
- 引火点が常温より高いものは、加熱しても引火のおそれはない。
- 可燃性の蒸気が滞留するおそれのある場所でも、火花を発する工具を使ってよい。
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正しいのは「容器に詰めるときは、温度が上がって液体が膨張しても漏れないよう空間を残す」です。規則第43条の3は、液体の危険物を運搬容器に98%以下の収納率で入れ、55℃で漏れない空間容積を残すよう定めています。容器は密栓し、蒸気は屋外の高所へ出します。引火点が常温より高くても、加熱すれば引火点に達します。
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第4類の危険物の火災に使う消火剤に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 泡消火剤は、液面を覆って空気を断つので有効である。
- 二酸化炭素消火剤は、酸素濃度を下げる窒息効果で消火する。
- 棒状に放水すると、冷却効果が大きいので最も効果的である。正解
- 粉末消火剤は、燃焼を抑える効果があり有効である。
- 霧状の強化液は、第4類の火災に適応する。
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誤っているのは「棒状に放水すると、冷却効果が大きいので最も効果的である」です。水より軽い油は水に浮いて流れ、放水で火面が広がります。政令別表第五で第4類に適応するのは霧状の強化液・泡・不活性ガス・ハロゲン化物・粉末などで、棒状の水・霧状の水・棒状の強化液は適応とされていません。
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アルコール類やアセトンの火災の消火に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 水に溶けるので、棒状の注水だけで確実に消火できる。
- 普通の泡消火剤が最も効果的である。
- 水に溶ける液体なので、蒸気は発生しない。
- 引火点が高いので、消火を急ぐ必要はない。
- 普通の泡は溶けて消えやすいので、水溶性液体用の泡消火剤を使う。正解
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正しいのは「普通の泡は溶けて消えやすいので、水溶性液体用の泡消火剤を使う」です。水溶性の液体は泡に溶け込んで泡を壊すため、耐アルコール泡とも呼ばれる水溶性液体用の泡を使います。二酸化炭素や粉末も使えます。アセトンの引火点は−20℃で、常温でも引火します。
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ガソリンが燃えている容器に棒状の水をかけた場合に起こりやすいこととして、正しいものはどれか。
- ガソリンが水に浮いたまま流れ出し、火面が広がる。正解
- ガソリンが水に溶けて薄まり、燃えなくなる。
- ガソリンが水の下に沈み、火が消える。
- 水の冷却効果で、ガソリンの温度がすぐ引火点より下がる。
- 水とガソリンが反応して、不燃性のガスができる。
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正しいのは「ガソリンが水に浮いたまま流れ出し、火面が広がる」です。ガソリンは水に溶けず、比重も1より小さいので水の上に浮きます。引火点は常温よりはるかに低く、水で冷やしても引火点より下げることはできません。このため、泡や粉末などで液面を覆う窒息消火が基本になります。
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第4類の危険物を取り扱う場所の火災予防に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 可燃性の蒸気が滞留するおそれのある建築物には、蒸気を屋外の高所に排出する設備を設ける。
- 非水溶性の第4類を扱う屋外設備の貯留設備には、油分離装置を設ける。
- 危険物のくずやかすは、1日に1回以上、安全な場所で処置する。
- 漏れた危険物は、大量の水で排水溝へ流して薄めるのがよい。正解
- 危険物の詰替えは、防火上安全な場所で行う。
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誤っているのは「漏れた危険物は、大量の水で排水溝へ流して薄めるのがよい」です。非水溶性の油は水で薄まらず、排水溝を伝って広がり、離れた場所で引火します。政令は、危険物を海中や水中に流出させないこと、屋外設備の貯留設備に油分離装置を設けることを定めています。漏れた油は砂や吸着材で止めて回収します。
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給油取扱所での静電気による事故の防止に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 給油は、できるだけ速い流量で行うほうが静電気はたまりにくい。
- 乾燥した冬よりも、湿度の高い梅雨どきのほうが静電気の事故が起きやすい。
- 給油の前に静電気除去シートに触れ、体にたまった静電気を逃がす。正解
- 化学繊維の衣服は静電気が発生しにくいので、作業服に向いている。
- 給油ホースは、電気をまったく通さないもののほうが安全である。
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正しいのは「給油の前に静電気除去シートに触れ、体にたまった静電気を逃がす」です。体にたまった静電気がノズル付近で放電すると、給油口のガソリン蒸気に着火することがあります。政令は給油ホースの先端に静電気を除去する装置を設けるよう定めています。乾燥した時期や化学繊維の服は静電気がたまりやすく、流速を上げるほど発生量も増えます。
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ガソリンの容器への詰替えや持ち運びに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 詰替えは、火気のない風通しのよい場所で行う。
- 灯油用のポリエチレン容器にガソリンを入れて持ち運んでよい。正解
- 容器は、キャップを確実に閉めて運ぶ。
- 直射日光の当たる車内に長時間置かない。
- 携行缶のキャップは、中の圧力を逃がしてから開ける。
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誤っているのは「灯油用のポリエチレン容器にガソリンを入れて持ち運んでよい」です。消防庁のリーフレットは、ガソリンは灯油用ポリ容器に入れることができないと明記し、ガソリン携行缶はフタを開ける前にエア抜きをするよう注意しています。ガソリンは気温が上がると容器内の圧力が高くなるため、携行缶を使い、開ける前に圧力を抜きます。
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危険物を貯蔵していたタンクの清掃や修理を行うときの注意として、正しいものはどれか。
- 内部の可燃性蒸気を排出し、濃度を測定して安全を確かめてから作業する。正解
- タンクを空にすれば蒸気は残らないので、すぐに溶接してよい。
- 換気をすると蒸気が広がるので、密閉したまま作業する。
- 照明には、手元が明るくなる一般の電灯を持ち込めばよい。
- 静電気を防ぐため、作業者は化学繊維の作業服を着る。
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正しいのは「内部の可燃性蒸気を排出し、濃度を測定して安全を確かめてから作業する」です。液を抜いた後も、底や壁に残った液から蒸気が出続け、燃焼範囲の濃度になっていることがあります。溶接や火花の出る工具は、蒸気を十分に追い出して測定してから使います。化学繊維の服は静電気がたまりやすく、作業には向きません。
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第4類の危険物の引火点・発火点と燃焼に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 引火点が低いものほど、低い温度でも引火の危険がある。
- 液温が引火点以上になると、液面近くに燃焼範囲の濃度の蒸気ができる。
- 霧状になった液体は、引火点より低い液温でも火がつくことがある。
- 発火点が100℃以下のものもある。
- 引火点が低いものほど、発火点も必ず低い。正解
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誤っているのは「引火点が低いものほど、発火点も必ず低い」です。引火点と発火点は別の性質で、並び順は一致しません。二硫化炭素は引火点−30℃・発火点90℃、酸化プロピレンは引火点−37℃・発火点465℃で、引火点の低い酸化プロピレンのほうが発火点はずっと高くなります。
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第4類の危険物の火災に適応する消火剤の組合せとして、正しいものはどれか。
- 棒状の水、泡
- 霧状の水、二酸化炭素
- 棒状の強化液、粉末
- 霧状の強化液、泡正解
- 霧状の水、棒状の強化液
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正しいのは「霧状の強化液、泡」です。政令別表第五で第4類に適応するとされているのは、霧状の強化液、泡、不活性ガス(二酸化炭素など)、ハロゲン化物、粉末です。棒状の水・霧状の水・棒状の強化液は適応とされていません。水は霧状にしても第4類には使えない、と整理しておきます。
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移動タンク貯蔵所(タンクローリー)の積込みや注入での事故防止に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- ガソリンを上部から注入するときは、注入管の先端をタンクの底部に着ける。
- ガソリンを入れていたタンクに灯油を積み込むときは、残った蒸気の心配がないので流速を上げてよい。正解
- 静電気を逃がすため、移動貯蔵タンクを接地する。
- 引火点40℃未満の危険物を注入するときは、移動タンク貯蔵所の原動機を停止する。
- 注入中は注入口から離れず、あふれや漏れがないか監視する。
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誤っているのは「ガソリンを入れていたタンクに灯油を積み込むときは、残った蒸気の心配がないので流速を上げてよい」です。タンクに残ったガソリン蒸気が燃焼範囲の濃度だと、灯油の流入で生じた静電気の火花で着火するおそれがあります。流速を落とし、接地を確かめます。原動機の停止と上部注入の方法は政令第27条の基準です。
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