危険物取扱者 乙種第4類「位置・構造・設備の基準と定期点検」の練習問題(13問)

危険物取扱者 乙種第4類の「位置・構造・設備の基準と定期点検」(危険物に関する法令)から13問を収録しています。答えの下に解説があるので、間違えた理由をその場で確認できます。

過去の試験問題の転載や言い換えではなく、試験科目と法令・技術の内容から当サイトが独自に作成した問題です。

位置・構造・設備の基準と定期点検では何が問われる?

保安距離と保有空地、タンク・倉庫・給油取扱所の構造の数字、標識の寸法と色、消火設備の種別、定期点検の対象と記録の保存期間を、施設の種類と組にして押さえる分野です。

位置・構造・設備の基準と定期点検で間違えやすいのはどこ?

特別高圧架空電線は35,000V以下で3m、超えると5m。大学は30mの学校等に入りません。移動タンクの「危」は黒地に黄色です。定期点検の記録は原則3年、移動貯蔵タンクの漏れの点検は10年です。

危険物取扱者 乙種第4類の全152問をクイズ形式で解く

位置・構造・設備の基準と定期点検をくわしく知るには?

保安距離と保有空地の数字、屋内貯蔵所・タンク類・給油取扱所の主な構造基準、標識と掲示板、消火設備の区分と所要単位、定期点検の対象と記録の保存期間を整理します。

製造所等の位置・構造・設備の基準と定期点検を読む

  1. 製造所の位置に関する保安距離について、誤っているものはどれか。

    • 製造所と同一の敷地外にある住居との間に、10m以上の距離を保つ。
    • 病院との間に、30m以上の距離を保つ。
    • 使用電圧が35,000Vを超える特別高圧架空電線との間に、水平距離3m以上の距離を保つ。正解
    • 重要文化財に指定された建造物との間に、50m以上の距離を保つ。
    • 規則で定める高圧ガスの施設との間に、20m以上の距離を保つ。
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    誤っているのは「使用電圧が35,000Vを超える特別高圧架空電線との間に、水平距離3m以上の距離を保つ」です。35,000Vを超える電線は水平距離5m以上で、3m以上は7,000Vを超え35,000V以下の電線の値です(政令第9条第1項第1号)。住居10m、病院30m、重要文化財50m、高圧ガス施設20mは正しい値です。

  2. 保安距離を保たなければならない製造所等に該当しないものはどれか。

    • 製造所
    • 屋内貯蔵所
    • 屋外タンク貯蔵所
    • 屋外貯蔵所
    • 給油取扱所正解
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    該当しないのは「給油取扱所」です。保安距離が必要なのは、製造所、屋内貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、屋外貯蔵所、一般取扱所の5つです。給油取扱所には保安距離の規定がなく、固定給油設備と道路境界線・敷地境界線・建築物の壁との間隔が別に定められています(政令第17条)。

  3. 製造所等から30m以上の保安距離を保たなければならない建築物等に該当しないものはどれか。

    • 小学校
    • 高等学校
    • 大学正解
    • 病院
    • 300人以上を収容できる劇場
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    該当しないのは「大学」です。30m以上の対象となる学校は、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、高等専門学校で、大学は含まれません(規則第11条)。病院と、300人以上を収容できる劇場・映画館などは対象です。

  4. 指定数量の倍数が12の製造所の周囲に保有しなければならない空地の幅として、正しいものはどれか。

    • 空地は不要
    • 1m以上
    • 3m以上
    • 5m以上正解
    • 10m以上
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    正しいのは「5m以上」です。製造所の保有空地は、指定数量の倍数が10以下なら3m以上、10を超えれば5m以上です(政令第9条第1項第2号)。倍数12は10を超えるので5m以上になります。一般取扱所も同じ基準で、倍数による段階はこの2つだけです。

  5. 屋内貯蔵所の位置・構造・設備と貯蔵の基準について、誤っているものはどれか。

    • 指定数量の倍数にかかわらず、貯蔵倉庫に避雷設備を設ける必要はない。正解
    • 貯蔵倉庫は、原則として軒高6m未満の平家建てとし、床を地盤面以上に設ける。
    • 一の貯蔵倉庫の床面積は、1,000㎡を超えないこととする。
    • 引火点が70℃未満の危険物の貯蔵倉庫には、内部に滞留した可燃性の蒸気を屋根上に排出する設備を設ける。
    • 容器に収納して貯蔵する危険物の温度が55℃を超えないように、必要な措置を講ずる。
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    誤っているのは「指定数量の倍数にかかわらず、貯蔵倉庫に避雷設備を設ける必要はない」です。指定数量の10倍以上の危険物の貯蔵倉庫には、避雷設備を設けます(政令第10条第1項)。軒高6m未満の平家建て、床面積1,000㎡以下、蒸気の排出設備、容器内の温度55℃以下は正しい基準です。

  6. 第4類の危険物(二硫化炭素を除く。)を貯蔵する屋外タンク貯蔵所の防油堤について、正しいものはどれか。

    • 防油堤の高さは、0.3m以上とする。
    • タンク1基の周囲に設ける防油堤の容量は、そのタンクの容量の110%以上とする。正解
    • 防油堤の水抜口は、雨水がたまらないよう常に開放しておく。
    • タンク1基の周囲に設ける防油堤の容量は、そのタンクの容量の50%以上あればよい。
    • 防油堤の内部に油がたまっても、次の定期点検まではそのままにしてよい。
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    正しいのは「タンク1基の周囲に設ける防油堤の容量は、そのタンクの容量の110%以上とする」です(規則第22条)。2基以上を囲む防油堤は、容量が最大のタンクの110%以上です。防油堤の高さは0.5m以上です。水抜口は通常は閉鎖しておき、内部に油や水がたまったら遅滞なく排出します(政令第26条)。タンクから漏れた全量を防油堤の中にとどめるための基準です。

  7. タンクを用いる貯蔵所の基準について、誤っているものはどれか。

    • 地下貯蔵タンクの頂部は、地盤面から0.6m以上下にあること。
    • 簡易貯蔵タンクの容量は、600L以下であること。
    • 一の簡易タンク貯蔵所に設置する簡易貯蔵タンクは3基以内とし、同一品質の危険物のタンクを2基以上設置しないこと。
    • 屋内貯蔵タンクの容量は、品名にかかわらず指定数量の100倍以下であること。正解
    • 移動貯蔵タンクの容量は30,000L以下とし、内部に4,000L以下ごとに間仕切を設けること。
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    誤っているのは「屋内貯蔵タンクの容量は、品名にかかわらず指定数量の100倍以下であること」です。屋内貯蔵タンクは指定数量の40倍以下で、第4石油類と動植物油類以外の第4類は20,000L以下に抑えます(政令第12条)。地下タンク0.6m、簡易タンク600L・3基、移動タンク30,000L・4,000Lごとの間仕切は正しい値です。

  8. 製造所等に設ける標識・掲示板について、誤っているものはどれか。

    • 製造所等の標識は、幅0.3m以上、長さ0.6m以上の板で、地を白色、文字を黒色とする。
    • 第4類の危険物を貯蔵する屋内貯蔵所には、「火気厳禁」と表示した掲示板を設ける。
    • 「火気厳禁」の掲示板は、地を赤色、文字を白色とする。
    • 給油取扱所には、地を黄赤色、文字を黒色として「給油中エンジン停止」と表示した掲示板を設ける。
    • 移動タンク貯蔵所の標識は、地を黄色、文字を黒色として「危」と表示し、車両の前後に掲げる。正解
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    誤っているのは「移動タンク貯蔵所の標識は、地を黄色、文字を黒色として「危」と表示し、車両の前後に掲げる」です。正しくは、0.3m平方以上0.4m平方以下の地が黒色の板に、黄色の反射塗料などで「危」と表示します(規則第17条第2項)。色の組合せが逆です。

  9. 製造所等の消火設備の区分について、誤っているものはどれか。

    • 屋内消火栓設備は、第1種の消火設備である。
    • 乾燥砂は、第3種の消火設備である。正解
    • スプリンクラー設備は、第2種の消火設備である。
    • 泡消火設備は、第3種の消火設備である。
    • 大型の消火器は第4種、小型の消火器は第5種の消火設備である。
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    誤っているのは「乾燥砂は、第3種の消火設備である」です。乾燥砂は、水バケツや膨張ひる石などと同じ第5種の消火設備です(政令別表第五)。第3種は、水蒸気・水噴霧・泡・不活性ガス・ハロゲン化物・粉末の各消火設備です。屋内消火栓は第1種、スプリンクラーは第2種です。

  10. ガソリン4,000Lを貯蔵する場合、危険物の所要単位として正しいものはどれか。

    • 0.5
    • 1
    • 2正解
    • 4
    • 20
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    正しいのは「2」です。ガソリンの指定数量は200Lなので、倍数は4,000÷200=20です。危険物は指定数量の10倍を1所要単位とするので(規則第30条)、20÷10=2になります。倍数の20をそのまま所要単位とするのは誤りです。

  11. 製造所等の定期点検について、誤っているものはどれか。

    • 定期点検の記録は、原則として1年間保存すればよい。正解
    • 地下タンク貯蔵所と移動タンク貯蔵所は、規模にかかわらず定期点検の対象である。
    • 定期点検は、原則として1年に1回以上行わなければならない。
    • 丙種危険物取扱者は、定期点検を行うことができる。
    • 危険物取扱者の立会いを受ければ、危険物取扱者以外の者も定期点検を行うことができる。
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    誤っているのは「定期点検の記録は、原則として1年間保存すればよい」です。通常の定期点検の記録は3年間保存します(規則第62条の8)。移動貯蔵タンクの漏れの点検は10年、屋外貯蔵タンクの内部点検は26年です。点検は危険物取扱者(丙種を含む)か施設保安員が行い、危険物取扱者の立会いがあれば他の者も行えます(規則第62条の6)。地下貯蔵タンクや移動貯蔵タンクの漏れの点検だけは、立会いの有無にかかわらず、点検方法の知識と技能を持つ人が行います。

  12. 定期点検を行わなければならない製造所等に該当しないものはどれか。

    • 地下タンク貯蔵所
    • 移動タンク貯蔵所
    • 地下タンクを有する給油取扱所
    • 簡易タンク貯蔵所正解
    • 指定数量の倍数が10以上の製造所
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    該当しないのは「簡易タンク貯蔵所」です。定期点検の対象は、地下タンク貯蔵所、移動タンク貯蔵所、地下タンクを持つ製造所・給油取扱所・一般取扱所と、一定規模以上の製造所・屋内貯蔵所・屋外タンク貯蔵所・屋外貯蔵所・一般取扱所などです(政令第8条の5)。簡易タンク貯蔵所と屋内タンク貯蔵所は対象外です。

  13. 給油取扱所の位置・構造・設備の基準について、誤っているものはどれか。

    • 固定給油設備のホース機器の周囲に、間口10m以上、奥行6m以上の給油空地を保有する。
    • 懸垂式以外の固定給油設備の給油ホースは、先端に弁を設けた全長5m以下のものとする。
    • 固定給油設備は、敷地境界線から2m以上の間隔を保つ。
    • 給油空地は、漏れた危険物が浸透しないための舗装をする。
    • 地盤面下に埋没して設ける廃油タンクの容量は、30,000L以下とする。正解
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    誤っているのは「地盤面下に埋没して設ける廃油タンクの容量は、30,000L以下とする」です。廃油タンクは容量10,000L以下です(政令第17条)。給油空地の間口10m以上・奥行6m以上、ホース全長5m以下、敷地境界線から2m以上、危険物が浸透しない舗装は正しい基準です。

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